健康診断で糖尿病予備軍と言われたら…
健康診断で糖尿病予備軍と言われたらどうしますか?
2021年、厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」によると、総人口に対し「糖尿病」で通院する人の割合が最も多いのが青森県です。世界的にみても10人に1人は糖尿病患者と言われています。
先日病院に行った際に、となりの診療科がちょうど「糖尿病内科」で、ものすごい混雑で待ち時間が発生していました。この先、まだ増えるんだろうってのと同時に、これ以上増えたらと思うとゾッとしました。
この記事でわかること
「糖尿病予備軍」と言われたけど、どうしたらいいのか判らない…。また家族として何かできることは無いかな?という視点でみて頂けると幸いです。
糖尿病予備軍とは?
現状では「糖尿病」と診断されず、血糖値が高めである為に、糖尿病へと移行していく可能性が高い人です。健康診断の血液検査で空腹時や食後の血糖、HbA1c(過去1~2か月の血糖の状態)の数値で判断します。
糖尿病の診断基準
基本的にこの2項目をチェックします。「要注意」の部分が「糖尿病予備軍」または「糖尿病境界型」とも呼ばれます。
原因と症状
血縁者に糖尿病患者がいる場合の遺伝因子と、食生活や生活習慣の乱れからなる発症因子があり、これを「Ⅱ型糖尿病」といいます。糖尿病全体の9割を占めると言われています。また、妊娠がきっかけで高血糖になる場合もあります。
しかし、診断されたばかりでは自覚症状がない場合がほとんどです。その為、改善せずに放置される方も少なくはないです。
初期症状は以下のとおりです。
恐ろしい合併症
何も知らずに放置しておくと、病状が悪化する恐れがあるので要注意です。
ここ最近では、認知症やサルコペニア(老化に伴い筋肉が減少する症状)からQOLの著しい低下も注意喚起されています。
糖尿病予備軍と言われたらすべきこと
これまで糖尿病について簡単に解説してきました。ここからは、健康診断などで「糖尿病予備軍」と言われたらすべきことについて解説していきます。
病院で検査
健康診断で血糖が高いと判定されたら、まず病院で検査を受けましょう。早期発見と治療が大事です。血液検査等で、糖尿病まではいかないまでも「生活習慣の改善をして下さい」という事になります。また、血糖コントロールが不良の場合、投薬治療をすることにもなりえます。
血糖コントロール
糖尿病予防には血糖コントロールを良好に保ち、合併症を予防する事が重要になってきます。
食後、血糖が上昇し膵臓から「インスリン」が分泌する事で血糖の上昇を抑えます。食生活や生活習慣の乱れによってインスリンの働きが低下すると悪循環が生まれます。
- 血糖値が乱降下
- 血糖値が下がるタイミングで活性酸素が生まれる
- 活性酸素によって血管の柔軟性が失われ、血圧が上昇
食生活や生活習慣の改善
一般的に糖尿病内科には専門の管理栄養士が在中しており、食生活に関するアドバイスをしてくれます。一方、自分たちができることは、これくらいです。
- ウォーキングなどの軽い運動を習慣化する
- 十分な質の良い睡眠
- 禁煙
- ストレスをためない
糖尿病の治療と予防について
「食事・運動・投薬」の3本柱で進めていきます。糖尿病と診断されたら完治は難しいと言われていて、合併症に気を付けながら血糖コントロールを良好に保っていく必要があります。
最も大事なことは、糖尿病にならないように予防することです。
あれこれ細かく難しく考えるよりも、「健康にいいこと」を優先して考えるのが本質です。抽象的ですが、個人によって環境やライフスタイルが異なるので、専門家などに相談するのが確実です。
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